三國志8  REMAKE

三國志8 REMAKE

ROMANCE OF THE THREE KINGDOMS 8 REMAKE

開発: KOEI TECMO GAMES CO., LTD.発売: KOEI TECMO GAMES CO., LTD.¥10,780

PlayNext レビュー

三国志の世界を「一人の武将として生きる」——それがこのゲームの本質だ。君主として国を統べる戦略SLGは数多いが、『三國志8 REMAKE』が他のシリーズ作品や競合タイトルと一線を画すのは、君主から無名の一武将まで、全ての登場武将を主人公にプレイできる「全武将プレイ」のシステムにある。曹操や劉備の視点で天下統一を目指すのはもちろん、趙雲の配下として仕えながら忠義を全うすることも、野に埋もれた無名武将として乱世を生き抜くことも自由だ。プレイヤーは「歴史を俯瞰する神」ではなく、三国志の世界の「住人の一人」として、その激動の時代に身を投じることになる。 ゲームプレイの基軸となるのは、武将個人の行動をターン制で管理する「個人行動システム」だ。訓練で武力や知力を磨き、仕官先を探し、同盟を結び、恋愛や結婚、家族の形成といった個人的なドラマも積み重なっていく。戦場では一騎打ちや策略の応酬が繰り広げられ、部隊長として軍議に参加する場面もある。一日一日の選択が積み重なってキャラクターの人生が形成されるため、「次のターンだけ」という感覚でいつの間にか数時間が溶けていく中毒性がある。テンポ感は現代のゲームとしてはやや重厚で、情報量が多い。慣れるまでにはメニューの階層や用語に戸惑う場面もあるが、それを乗り越えた先には膨大なやり込み要素が待っている。 REMAKEとして刷新されたビジュアルは、フル3Dの武将モデルと美麗なイラストの組み合わせで、三国志の雰囲気を現代的に再現している。各武将の個性がビジュアルに色濃く反映されており、英雄たちの顔ぶれを眺めるだけでも三国志ファンの心をくすぐる。BGMはシリーズおなじみの壮大な楽曲群が採用されており、中国古典の雰囲気を漂わせるサウンドトラックが長時間のプレイを支える。カスタム音量調整に対応しているため、BGMをBGMとして流しながら自分のペースでじっくり遊べる環境も整っている。 世界観の魅力は、「もしも」の三国志を無数に描ける点にある。孫策が生き延びた世界線、諸葛亮が仕える主君を変えた場合、劉禅が暗君ではなく英主として覚醒した場合——武将の行動次第で、正史や演義とは全く異なる三国志が展開される。歴史の知識があればあるほど「こういう展開にもなるのか」と驚く場面が増え、知識がなくても各武将の人間関係や因縁が丁寧に描かれているため、三国志入門としても機能する。特定のキャラクターに感情移入して一つの人生を見届けたとき、プレイヤー固有のドラマが完成する——その体験がこのゲームの最大の魅力だ。 同じ歴史SLGとして比較されやすいのが、同じコーエーテクモの『信長の野望』シリーズや、近年のタイトルでは『三國志14』だ。『三國志14』がマップ戦略と内政の大局的なコントロールに重点を置いているのに対し、『三國志8 REMAKE』は武将個人の人生に寄り添うロールプレイ性が強い。国家規模の大戦略よりも、一人の人間として三国志の世界を体感したいプレイヤーにとっては、8のシステムが圧倒的に刺さる。ヨーロッパ系のCrusader Kings IIIと比較する声もあるが、あちらが家系や政略の複雑さで魅せるのに対し、こちらは三国志という共有された物語の舞台の上で個人の武将ドラマを楽しむ点が異なる。 プレイ時間の目安は、一つのシナリオを一武将でクリアするだけでも30〜60時間は軽く超える。登場武将数は過去シリーズ最多クラスで、シナリオも複数用意されているため、異なる武将・異なる勢力・異なる時代設定で周回するだけで数百時間のプレイが可能だ。特定の武将でのエンディング回収や、最弱状態からの下剋上プレイなど、コミュニティで語り継がれる自己課題型のやり込みも豊富にある。「この武将の人生を完全に追いかけたい」という欲求が周回モチベーションになるため、三国志への愛着が深い人ほど長く遊べる設計になっている。 注意点として挙げておきたいのは、情報量の多さと学習コストの高さだ。コーエーテクモの歴史SLGに触れたことがない人が初めてプレイする場合、チュートリアルだけでは把握しきれない要素が多く、最初の数時間は試行錯誤になる。また、個人行動ベースのシステムのため、大規模な国家運営をリアルタイムでコントロールしたい人には歯がゆさを感じる場面もある。価格が1万円を超える点も、購入前に体験版や動画で確認してから検討する価値がある。 こういう人に強くすすめたい:三国志の物語や武将に思い入れがある人、一人のキャラクターの人生を追いかけるRPG的な楽しみを歴史SLGに求めている人、じっくり腰を据えてやり込めるゲームを探している人。逆に、テンポの速いリアルタイム戦略やシンプルな操作感を求める人、三国志の背景知識が全くなく世界観に入り込む気のない人には刺さりにくいかもしれない。20年前のオリジナル版を愛したプレイヤーには「帰ってきた」と感じられる一本であり、未体験の世代には唯一無二の武将人生シミュレーターとして新鮮な驚きをもたらすだろう。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 274時間

当初は不評だったので買い控えていたが、実況動画が面白かったので購入してみた。 どうしても単調な部分はあるにはあるものの、転機システムでそれなりに変化に富むようになっている。 資金を簡単にカンストできるようになったり、ステータスアップが容易になったりと、大味といえば大味だが、ストレス要素が解消されたと思えば悪くない。 買って損ではない。

👍プレイ時間: 423時間

SLGっていうより育成RPGの方がしっくりくると思う ロールプレイが好きなら、脳内補完しながら延々遊べる 立志伝系が好きならお勧め

👍プレイ時間: 722時間

KOEIの三国志の初心者にオススメの一品。やったことがない、これから全作品をやるという人は、まずはこちらから。ただし、マニアには物足りない作品です。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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