Overcooked! 2

Overcooked! 2

開発: Ghost Town Games Ltd.発売: Team17¥2,570

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

キッチンに降り注ぐ混乱と笑い声——それが「Overcooked! 2」の本質だ。料理を作るゲームでありながら、実際にはコミュニケーションと即興判断のゲームである。プレイヤーは料理を完成させるために動き回るが、あっという間に「なんでネギを切ってないの!」「橋が動いてて渡れない!」という叫びに変わる。静かに一人でやっても楽しめるが、誰かと隣に座ってプレイした瞬間から、このゲームはまったく別の顔を見せる。 基本的なゲームプレイは明快だ。食材を切り、鍋やフライパンで調理し、皿に盛って提出する。注文はタイマー付きで次々と流れてくる。時間内に出し続ければスコアが上がり、ステージクリアに必要な星を集められる。しかしキッチンは一筋縄ではいかない設計になっている。流れる川に乗った調理台、動く電車の車両を跨いで食材を渡す場面、炎が広がれば消火器を使わなければならない状況——ステージが進むごとに環境そのものが障害になる。操作は非常にシンプルで、移動と「拾う・置く」「切る・調理する」のボタンのみ。だからこそ、判断の速さと役割分担のセンスがそのままスコアに直結する。 前作からの大きな変化のひとつが食材を「投げる」機能の追加だ。距離のある作業台にパスするように食材を投げ渡せるようになり、これによって分業の幅が一気に広がった。うまく機能すれば鮮やかな連携が生まれるが、タイミングが合わないと食材が床に散乱し、拾いに走る羽目になる。このワンアクションがゲームの深みをさらに掘り下げている。レシピは序盤こそシンプルだが、後半ではサラダ、寿司、ケーキなど複数工程が絡み合うメニューが登場し、誰が何をするかを瞬時に決めなければならなくなる。 ビジュアルはポップで明るいカートゥーン調だ。キャラクターはどれもちぐはぐで愛嬌があり、シェフたちのドタバタした動きがコミカルな雰囲気を高めている。キッチンの背景もバラエティ豊かで、雪山、砂漠、空中を飛ぶ熱気球など、舞台が変わるたびに視覚的な新鮮さがある。サウンドトラックは軽快でリズム感があり、調理中の緊張感をうまく後押しする。食材を切る音や鍋が沸く音などの効果音も小気味よく、プレイ中の没入感を高めてくれる。 世界観のベースは前作から続くファンタジーなオニオン王国だ。食の神「アンステーブル」の呪いによって世界に食材が混乱をもたらし、シェフたちが再び立ち上がるという設定になっている。ストーリー自体は薄味で、あくまでキッチンに向かうための口実程度だが、各ステージの世界設計や演出に込められたユーモアが心地よい。チュートリアルのナレーションもふざけた口調で、この作品全体のトーンを象徴している。 似たようなゲームとして「Tools Up!」や「Moving Out」、あるいは「PlateUp!」といったタイトルが浮かぶが、Overcooked! 2が際立っているのはステージデザインの密度の高さと、協力と失敗の繰り返しが生み出すグルーヴ感にある。PlateUp!がレストラン経営という長期的な計画に重点を置くのに対し、こちらは短いステージを繰り返しプレイして最適解を探る反復型の楽しさだ。Moving Outのように物理エンジンによる予測不能な笑いではなく、こちらは人間同士のコミュニケーションのすれ違いそのものがコメディになる。 プレイ時間はメインキャンペーンを普通に進めると10〜15時間ほど。全ステージで3つ星を取るには繰り返しが必要で、完全クリアには20〜30時間かかることもある。DLCも複数存在し、「Carnival of Chaos」「Night of the Hangry Horde」などが追加ステージと新レシピを提供している。また新モードとして「Versus(対戦)」が追加されており、協力ではなく相手を妨害しながら競い合うルールも楽しめる。エンドコンテンツとして完全クリア後も再プレイ欲求が生まれやすく、別のパートナーと組むとまったく違う体験になるのも繰り返しの動機になる。 注意点も正直に述べておく。ソロプレイは可能だが、二人分のキャラクターを一人で操作するため快適とは言えない。このゲームの真価は複数人プレイにある。また、恋人や家族と遊ぶと口論になりやすいことで有名で、実際にそういったレビューがSteamに数多く寄せられている。「ゲームが仲を壊す」という冗談交じりのレビューは、それだけこのゲームが感情を揺さぶる証拠でもある。ただし、競争心が強すぎるプレイヤーやストレス耐性の低い組み合わせでは楽しさよりも摩擦が先に来ることがある。 こういう人には強くおすすめしたい——友人や家族とオフラインで一緒にプレイしたい人、短時間で爆笑できるゲーム体験を求めている人、コントローラーを握りながら本音で笑い合える相手がいる人。逆に、一人でじっくりと腰を据えてプレイしたい人、明確な物語や世界設計を求める人、理不尽な状況にイライラしやすい人には向かないかもしれない。 Overcooked! 2は「料理ゲーム」というラベルを超えた、人と人との間に生まれる感情の実験場だ。うまくいったときの達成感も、すれ違いで崩れる瞬間も、どちらも記憶に残る。プレイ後にキッチンで誰かと目を合わせて笑い合えるなら、その¥2,570は間違いなく元が取れる。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 12時間

[quote]くつろぎながら協力プレイが楽しめます。[/quote] [h3][b]↑大嘘[/b][/h3] 飲食店勤務の友達が[b]「仕事じゃん……」[/b]と呟いていました。

👍プレイ時間: 25時間

彼女とプレイしましたが、彼女が経験者故に、新人の私にありとあらゆる罵詈雑言と殺意が投げかけられるゲームです。1週間でやめたバイト思い出しました。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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