
PUMP IT UP RISE
開発: ANDAMIRO発売: ANDAMIRO¥2,963
PlayNext レビュー
足を使ってパネルを踏む——そのシンプルな動作が、なぜここまで人を夢中にさせるのか。『PUMP IT UP RISE』をプレイして最初に感じるのは、25年以上かけてアーケードで磨き上げられた「踏む快感」が、確かにPCの画面越しに再現されているという驚きだ。キーボードやゲームパッドで代替操作するとは思えないほど、あのダンスマシンの興奮がそこにある。
ゲームプレイの基本は、画面上から流れてくる矢印ノーツに合わせてタイミングよく入力するリズムゲームだ。DDRと同じ「矢印を踏む」系統に見えて、PIUの大きな差別化点は「斜め方向のパネル」と「中央パネル」の存在にある。アーケード版では5パネル(↖↗中↙↘)の配置が特徴で、PCではそれをキーボードの[A][S][スペース][K][L]などに割り当てて操作する。最初は違和感があるが、慣れると独特のリズム感が染み付いてくる。
難易度レンジが非常に広く、初心者向けのEasy譜面から、プロプレイヤーでも崩れるような超上級譜面まで幅広く用意されている。ゲームパッドでのプレイはアナログスティックとボタンを組み合わせる形になり、アーケードとは異なる新しいアプローチが求められる。Steam Deck対応も明示されており、携帯機でリズムゲームを楽しむ層にも刺さる設計だ。やり込み要素としてはSteam実績の解除、スコアアタック、そして早期アクセスの段階でも多数収録された楽曲を全難易度でクリアしていく「コンプリート欲求」が強い動機づけになる。
ビジュアル面は、アーケード版から受け継いだクールでエネルギッシュなUIデザインが特徴だ。韓国のゲームメーカーANDAMIROが手がけるだけあって、K-POPやK-DANCEの美学が随所に滲む。派手なエフェクト、色鮮やかなノーツ、ダンサーのムービー演出など、視覚的な刺激が絶えない。サウンド面はPIUシリーズ独自の楽曲ラインナップが強みで、BPMの速い電子音楽やダンスミュージックが中心。J-POPやアニソンが充実したDDRとはカラーが異なり、グローバルなクラブミュージック寄りのセレクションが「大人のリズムゲーム」という印象を与える。
本作にはいわゆるストーリーモードは存在しない。あくまで純粋な音楽ゲームとして、楽曲とスコアと向き合い続けるタイプだ。ただしPIUというブランド自体が持つカルチャー的背景——アーケードホールで人が集まり、技を競い合うダンスゲーム文化——がこのゲームの「世界観」を形成している。公式PC版という位置づけは、かつてゲームセンターで感じたあの熱気をPCで再現しようという試みそのものであり、それがプレイ体験に深みを与えている。
同系統のリズムゲームとして真っ先に名前が挙がるのは『Dance Dance Revolution』と『osu!』だろう。DDRとは同じ「矢印踏みゲー」の系譜ながら、PIUは5パネル配置による多方向の踏み分けが独自性。DDRが4方向の正確さを問うのに対し、PIUはより身体全体を使ったダイナミックな動きが求められる(アーケード版では特に)。PC版でその差異を体感するには限界があるが、譜面の構成やリズムパターンの癖は明確に異なる。osu!との比較では、osuが膨大なユーザー制作譜面を強みとするコミュニティ型なのに対し、PIUは公式楽曲の質とアーケードブランドの信頼感で勝負するスタイルだ。
プレイ時間の目安は、収録楽曲数と自分の目標によって大きく変わる。カジュアルにいくつかの曲を楽しむだけなら数時間で満足できるが、全楽曲を全難易度でクリアしようとすると数十時間単位の作業になる。早期アクセスのため今後の楽曲追加も見込まれており、長期的なコンテンツ投資先としての側面もある。エンドコンテンツはスコアのパーフェクト詰めや高難易度譜面の攻略になるが、上位難易度は相当な練習量を要求する。
注意点も正直に言っておきたい。まず、早期アクセス段階のため収録曲数・機能はまだ発展途上であり、2,963円という価格に対して現時点のボリュームで満足できるかは個人差がある。また、アーケードの「足で踏む」体験をキーボードで完全に再現することはできず、あの全身運動の爽快感は本作では得られない。ゲームパッド操作も、慣れるまでの学習コストがそれなりにある。日本語環境での動作確認や楽曲の日本語対応についても、発展途上の部分があることを念頭に置いておくべきだ。
こういう人には迷わず勧める。アーケードのPIUをやり込んでいたが近くにゲームセンターがない、家でリズムゲームを極めたい、K-POPやエレクトロニックダンスミュージックが好き、Steam Deckで音ゲーを楽しみたい——そんなプレイヤーにとって、本作は現状唯一の「公式PC版PIU」という代替不可能な価値がある。逆に、アニソンや日本のポップス中心の選曲を求める人、ゲームパッド操作に強い抵抗感がある人、早期アクセスの不完全さを許容できない人には、今すぐ飛びつくより正式リリース後を待つ選択肢が賢明かもしれない。25年の歴史を持つシリーズが家庭用PCに本格上陸した——その事実だけで、リズムゲーム好きの心を揺さぶるには十分だ。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 33時間
基礎はPIUだけあって凄く楽しいけど問題点もいくらかあるので是非改善してほしい ・LNに始点判定があるせいでMental Riderや1949などの演出面がナーフされている ・Hi-Bi HD20の例の箇所がPhoenixベースのショボいものになってしまっている ・Red Swan S18のギミックが撤去されてるせいで称号の意味が解らない ・音と譜面のズレが凄い、+130ぐらいでようやくゲームになる でもやっぱりベースの部分が楽しくいい曲といい譜面ばかりなのでオススメです
👍プレイ時間: 4時間
大好きなMemmeさんの曲が触れて大満足です。買ってよかったです。 譜面についてですが癖があり 軸やトリル多めで真ん中のアシストキーも相まって 単純な5k譜面というよりはDJMAXの頭を使う5k寄りだなという印象です。 (6kは出来ないので分かりません) 判定に関しては他レビュー通りかなり沈んではいますが現在は調整出来ないレベルではありませんでした。
👍プレイ時間: 4時間
PIUを知っている人割と遊んだことある人はおすすめ。 ワールドミュージックフォルダーが充実してないのはしょうがない部分ですが、 レビュー時現在Chinese RestaurantがあってBSPower Explosionがないのはなぜ・・・? [strike] いわゆるハンドパンプは規約違反らしいため気をつけてください。 [/strike] ⇒ストア説明に「手での操作に最適化しています。」「足踏み型の譜面を手操作向けに再構築。」とあり。 アーケードのミニ筐体の話だったっぽい。わかりにくいけどまあいいか…。
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











