DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT

DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT

開発: KOJIMA PRODUCTIONS発売: 505 Games¥1,743

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

「このゲームは何をするのか」と問われたら、答えは「荷物を運ぶ」だ。だがそれだけを聞いて「つまらそう」と思った人ほど、実際にプレイすると覚えなく裏切られる。DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUTは、「移動」そのものをゲームの中心に据え、その行為に意味と感情を宿らせることに成功した、他に類を見ない体験だ。崩壊したアメリカ大陸を一歩一歩歩き、孤立した人々に物資を届ける——その繰り返しの中に、小島秀夫が伝えたかったすべてが詰まっている。 ゲームプレイの基本は、出発地から目的地まで荷物を運ぶ配送だ。しかしその道のりは決して単純ではない。険しい山岳地帯、膝まで浸かる急流、足を滑らせれば荷物が損傷する岩場——地形が常にプレイヤーの行く手を阻む。主人公サムの体は物理演算によってリアルに動き、荷物の重さで重心がずれ、L2・R2ボタンで両腕のバランスを取りながら一歩ずつ進む感触は、最初は奇妙だが、慣れると病みつきになる独特のリズムを生む。「ようやくたどり着いた」という瞬間の達成感は、道中の苦労に比例して大きくなる。 DIRECTOR'S CUTで追加された要素がこの体験をさらに豊かにしている。カタパルトによる荷物の射出、レースコースでの車両チャレンジ、ロボットコンパニオンのBT-Wなど、オリジナル版に比べてゲームプレイの選択肢が広がった。また「配送センターの評価」や「S評価を全ミッションで取得する」といったやり込み要素も充実しており、荷物を一つも傷つけずに届けるパーフェクトデリバリーに挑む達成感は格別だ。プレイ時間はメインシナリオをクリアするだけなら50〜60時間程度だが、全拠点の評価を上げ、設備を整え、すべてのサイドミッションをこなそうとすると100時間を超える。 視覚的な表現は圧倒的だ。荒廃した北米大陸の広大な荒野、雨に濡れた岩肌の質感、夕暮れ時に空を染める橙色の光——その美しさは「ゲームの風景」という枠を超えて、一枚の絵画のように記憶に残る。DIRECTOR'S CUTではHDR対応も追加され、光と影のコントラストがさらに鮮明になった。BGMはLow Roar、Chvrches、Silent Poetsなど実在のアーティストの楽曲が使用されており、長い移動の中でふと流れ出す音楽が感情を揺さぶる。特に険しい山を越えた先で音楽が静かに始まる瞬間の演出は、このゲームならではの忘れがたい体験だ。 世界観は「デス・ストランディング」と呼ばれる怪異的な事象によって崩壊した近未来のアメリカが舞台だ。「ビーチ」と呼ばれる死の世界と現実が交差し、目に見えない「BT(ビーチ・シングス)」が彷徨う世界で、主人公サムは分断された人々を繋ぎ直す使命を担う。ストーリーは小島監督らしく難解な設定と哲学的なテーマが絡み合うが、核心にあるのは「繋がり」と「絆」という普遍的なテーマだ。孤立した人々がサムの配達によって少しずつ心を開いていく過程は、ゲームのプレイ体験と見事にリンクしている。ネタバレは避けるが、クライマックスへと向かう終盤の感情的な高まりは、長時間プレイしてきたプレイヤーにしか味わえない種類の感動を届けてくれる。 他のゲームと比較するなら、移動の孤独感という意味ではICOや風ノ旅ビトに近い詩情を持つ。ただしそれらよりもはるかにシステムが複雑で、プレイ時間も長い。オープンワールドという点ではThe Witcher 3やSkyrimとも共通するが、戦闘やクエストの多様性よりも「移動体験そのもの」を磨き上げる方向性は全く異なる。最も近いのは「他に存在しない」という表現かもしれない——これほど「歩くこと」に特化したAAA規模のゲームは前例がない。 ただし正直に言えば、このゲームは万人向けではない。オープニングから数時間は設定の説明と比較的地味な配送が続き、「面白さ」が本格的に花開くまでに我慢が必要だ。また非同期のオンライン要素——他プレイヤーが作った梯子やロープが世界に残り、自分も設備を置いて見知らぬ誰かを助けられる——この仕組みはゲームの根幹をなすが、ソロゲームと完全なマルチの中間という独自の形態に馴染めない人もいるだろう。爽快感のある戦闘を求めるプレイヤーにとって、BTとの戦闘は淡泊に感じるかもしれない。 こういう人には強くおすすめしたい——旅そのものに美しさを見出せる人、移動と達成感のループに没頭できる人、小島監督の世界観が好きな人、あるいは「ゲームとは何か」という問いに向き合いたい人。反対に、アクション性や戦闘の爽快感を重視する人、長い移動に苦痛を感じやすい人、難解なストーリーが苦手な人には合わないかもしれない。 ¥1,743という価格は、100時間超の体験と照らし合わせれば驚くほど安い。それ以上に、プレイし終えた後に何かが変わる——人との繋がりについて、孤独について、少し違う目で考えるようになる——そういう体験を求めるなら、このゲームはその代金を確実に払い戻してくれる。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 28時間

Please stop showing me the baby's ass in the respawn animation

👍プレイ時間: 79時間

デススト2が発売される二週間前にクリア 一本橋にでこぼこ砂利道、BTの巣くぐって下り道 無傷で届けて感謝の気持ちを伝えられた時は達成感で脳汁がで、出ますよ

👍プレイ時間: 5時間

コントローラーがデスストランディング2のほうがしっくりくるので、SteamのアクションセットでL1普通にセンサー、長押しにコンパス、R1普通に姿勢制御、長押しでキーボードaltをアサインするといい感じ。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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