
Black Desert
開発: Pearl Abyss発売: Pearl Abyss¥900
Steam レビュー
非常に好評
PlayNext レビュー
黒い砂漠を起動した瞬間から、他のMMORPGとは別次元にいることが分かる。キャラクターが走り、跳び、斬る——その一つひとつの動作が映画のアクションシーンのように滑らかで、「MMOのキャラを動かしている」という感覚ではなく、「アクションゲームの主人公を操作している」という感触が最初から最後まで続く。これが黒い砂漠の核心だ。戦闘の爽快感においては、同ジャンルの競合を明確に突き放している。
戦闘システムはロックオン不要のアクション式で、スキルをコンボとしてつなぐことが重要になる。たとえばウォリアーであれば、前進しながらの斬撃をベースに、スタン→追撃→バックダッシュ回避という流れをリズムよく叩き込む。敵の大群の中に飛び込んでスキルを連鎖させるときの「捌く快感」は、World of WarcraftやFF XIV Online(ファイナルファンタジーXIV)などのオーソドックスなタブターゲット方式のMMOでは得られないものだ。ただし、クラスごとにスキルの組み合わせが異なり、習熟するまでの学習コストはそれなりに高い。最初の数時間は操作に慣れるための時間として割り切る必要がある。
フィールドを走り回っているだけでも気持ちよいのは、世界が広大でシームレスに繋がっているからだ。砂漠地帯、雪山、港町、草原——ロードなしに馬を駆けてフィールドを横断できる。この移動感は独特で、馬の調教・育成システムと組み合わさることで単なる移動手段以上の意味を持つ。馬を育てながら大陸を駆け回っていると、いつの間にか何時間も経過している。
ビジュアルの水準は、MMOジャンルのなかでは現在でも最上位クラスに位置する。リマスター版では空気感のある光源表現と高精細なテクスチャが実装されており、夕暮れ時の港町や嵐の前兆を告げる暗い空など、フィールドを眺めているだけで絵になる瞬間が多い。キャラクタークリエイトの自由度も業界随一で、スライダーと細部調整の組み合わせにより、ほぼどんなルックスでも作り込める。キャラメイクだけで1時間以上を費やすプレイヤーが続出するのも納得できる。サウンドも同様に力が入っており、フィールドBGMは雄大さと緊張感を使い分け、戦闘中の打撃音と魔法の音響は「ちゃんと当たっている・効いている」という感触を強化する。
世界観は「黒い石」と呼ばれる謎のエネルギーを巡る暗い歴史と陰謀を軸にしている。プレイヤーは記憶を失った存在として各地の街や村で依頼をこなしながら、世界の真相に迫っていく。メインストーリーはボリュームがあり、一本のRPGとして読み進めても十分に楽しめる。ただし語り口は独特で、NPCとの会話やカットシーンを丁寧に追わないと話が掴みにくい部分もある。世界の奥行きを楽しむためには、サブクエストや地域の歴史テキストを読む習慣があるタイプのプレイヤーのほうが深く没入できるだろう。
やり込み要素のバリエーションが異常なほど広いのも、このゲームの特徴だ。戦闘・レベリング・ボス狩りだけでなく、料理・錬金・採集・加工などの生活コンテンツがほぼ独立したゲームとして成立している。釣りの自動放置機能を使いながらリアルで眠り、翌朝に魚を加工して売却する——という「生活ゲーム」としての遊び方も、それだけで何百時間と費やせる。攻城戦や占領戦などの大規模PvPはギルド間の政治と連動し、サーバーの勢力図を塗り替えるほどの規模感がある。エンドゲームでは装備の強化(覚醒武器・カプラスの石を使った特化強化)が重要になり、数値の追求が終わらない構造になっている。
プレイ時間の目安は幅が広い。メインストーリーを追いながら主要コンテンツをひと通り体験するだけでも100時間以上は必要で、装備強化やランキングを本格的に追い始めると数百〜数千時間の世界になる。ライトプレイヤーとして生活コンテンツをのんびり楽しむ使い方も成立するが、PvPやギルドコンテンツでの競争に参加するなら、相応の時間投資が求められる。
一方で、正直に注意しておくべき点もある。アプリ内課金の存在は無視できない。衣装や利便性アイテム(在庫拡張、自動狩りツール)が課金で購入できる構造になっており、無課金と課金プレイヤーの間にはQOL(快適さ)の差がある。装備の強化はRNG(乱数)が絡む箇所が多く、何十回と失敗して強化値が下がる場面もある。この「強化ガチャ」的なストレスは人によって大きく感じ方が異なる。また、ゲーム全体の情報量が非常に多く、序盤の学習コストはMMOのなかでも高い部類に入る。チュートリアルはあるが、真の意味での「仕組みの全貌」を理解するにはコミュニティのwikiや動画が不可欠だ。
こういう人には強くおすすめできる——アクション性の高い戦闘でMMOを楽しみたい人、キャラクターの見た目や世界観の作り込みを重視する人、生活系コンテンツや経済システムも含めてMMOを「第二の生活空間」として遊ぶ人。逆に、短時間で完結するストーリー体験を求めている人、課金要素が少ないフェアな競技環境を重視する人、操作が複雑なゲームに腰が重い人には向かないかもしれない。
¥900という価格は、このゲームが提供するコンテンツ量と映像クオリティを考えると、試すハードルとしては破格に低い。無課金でも相当な時間楽しめる設計になっており、まず触れてみるという選択が取りやすい。アクションMMOに興味があるなら、一度入ってみる価値は十分にある。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 6時間
自動で移動して会話してまた自動で移動するっていうなにしてるのかよくわからないことをずっとさせられてた。PVみたいな戦闘とかは結構やらないとできないのかな?と思いながら辞めました。
👍プレイ時間: 7時間
安心安定のMMOです。FF14の上位互換。基本プレイ無料でとても嬉しい。課金ですがお洒落なカワイイ&セクシーな衣装もあります。
👍プレイ時間: 60時間
おすすめにはしていますが今からコンテンツに追いつくのは超廃課金以外無理だと思う。私はもう引退してます。
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











