
スローン・アンド・リバティ
Throne and Liberty
開発: NCSOFT発売: Amazon Game Studios無料
PlayNext レビュー
大規模ギルド戦の前夜、数十人のプレイヤーが息を潜めて要塞の外に集結している。城壁の上には敵ギルドの守備隊が待ち構え、魔法の炎が空を照らす。開幕の合図とともに押し寄せる味方の波、咆哮するスキルエフェクト、崩れ落ちる城門——そこには単なるゲームの枠を超えた、生身の人間同士がぶつかり合う戦場の熱気がある。スローン・アンド・リバティが伝えたいのは、まさにこの瞬間だ。
NCSOFT(リネージュシリーズの開発元)が手がけた本作は、韓国MMORPGの血統を色濃く継ぎながらも、現代のゲームプレイ感覚に合わせて大胆に刷新されている。最大の特徴は「変身システム」だ。プレイヤーはフィールドを移動する際、鷹に変身して空を舞い、狼に変身して草原を疾走し、魚に変身して水中を泳ぐことができる。移動のたびに景色が変わり、高低差のある立体的な地形を自在に駆け回る感覚は、他のMMOでは味わえない独特の開放感を生み出している。
戦闘は二刀流のウェポンシステムを採用しており、2種類の武器を組み合わせることでキャラクタービルドが決まる。剣と盾で鉄壁の前衛を組む、弓と短剣で機動力重視のアサシンを目指す、杖と長杖で範囲魔法をばらまく支援型魔法使いにする——組み合わせによってプレイスタイルが大きく変わるため、試行錯誤の楽しさがある。スキルのアニメーションは派手でテンポよく、アクション性はWorldofWarcraftのようなタブターゲット式より機敏だが、『FINAL FANTASY XIV』のようなポジション重視のシビアさはなく、MMO初心者でも比較的馴染みやすい塩梅に調整されている。
世界観はダークファンタジーで、王位継承をめぐる政治的陰謀と、世界の命運を握る古代の力が複雑に絡み合う。メインシナリオはボイスと演出が充実しており、単なる「おつかいクエスト」の羅列ではなく、プレイヤーを物語に引き込もうとする意志が感じられる。フィールドには昼夜サイクルと動的天候システムが導入されており、嵐が来ると特定のボスが出現したり、夜になると別のギミックが解放されたりと、同じ場所にいても時間によって異なる体験ができる設計になっている。
グラフィックはアンリアルエンジン5を採用しており、MMOとしては現時点でトップクラスの水準だ。波打つ草原、霧に煙る森、荘厳な遺跡——ロードが挟まらないシームレスなオープンワールドの中で、これだけの映像クオリティを保っているのは素直に驚く。BGMと効果音も壮大で、特に大規模戦闘時のオーケストラ調サウンドはテンションを高める。
同ジャンルの比較対象として『Black Desert Online』を挙げると、あちらが個人の戦闘技量とハウジングに重きを置くのに対し、本作はギルドという集団単位での行動がコンテンツの核になっている。孤独なソロプレイより、仲間と組んで戦略を練ることに醍醐味がある。また無料プレイ型のMMOとしては『ガンダムオンライン』や旧来のリネージュ系と違い、戦闘力への課金圧力はやや緩和されているが、外見アイテムや便利アイテムへの誘導は随所に存在する——この点は後述する。
プレイ時間の目安として、メインシナリオを追いながらレベル上限付近に達するまで50〜80時間ほど。そこからがある意味本番で、ダンジョンやレイドのハードモード、フィールドボス、そして週次の大規模ギルドシージ(城攻め)という多層的なエンドコンテンツが待っている。特にシージは数十vs数十の人海戦術で、ギルドの指揮系統や事前の作戦立案が勝敗を左右する。繰り返しプレイの動機として、装備強化の素材集めとランキング報酬が機能しており、「あと少し強くなれば攻略できる」というMMO特有のループ構造は健在だ。
公平に言えば、気になる点もある。基本無料ゆえのマネタイズはコスメティック中心と謳われているが、育成の一部アイテムに課金要素が絡むため、長期的にプレイするほど「お金を使うプレイヤーとの差」が見えてくる場面がある。また韓国産MMOの伝統として、序盤の成長速度は速いが中盤以降のグラインドは相応に重い。日本語ローカライズは完備されているものの、翻訳のぎこちなさを感じる箇所も散見される。
ギルドに加入してコミュニティの中でプレイできる環境が整っている人、大人数でのPvP・攻城戦に胸が躍る人、MMOの仲間と戦略を練って勝利を掴む体験を求めている人には、強くおすすめできる一本だ。逆に、完全なソロプレイで淡々とクリアを目指したい人、課金と無課金の境界に敏感な人、軽いセッションで遊びたいカジュアルプレイヤーには向かないかもしれない。基本無料なので、まず試してみてギルドの雰囲気が合うかどうかを判断するのが最善だろう。大規模ギルド戦の渦中に飛び込んだとき、MMOにしかない「生きた戦場」の興奮が確かにそこにある。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 5,210時間
良くも悪くも凡ゲーこのゲームじゃないとという個性のある部分がありません。 グラフィックは綺麗です。バグはいっぱいあります。そして修正するとバグが増えます。 生活系がコンテンツがほとんどないせいか、戦闘部分でやることをやってしまうと、やることがほとんどなくなります。 私としては最初期からいままで毎日やっていて応援して行きたいゲームなのですが、装備もこれ以上強化するには1週間に1度しか強化できないものなどがでてきて、やることがなくなっている状態です。 時間をかけてプレイしているので、世界の拡大、やりこみ度や生活コンテンツを充実させてほしいので応援しています。
👍プレイ時間: 3,659時間
面白いです!対人コンテンツに主軸を置いているゲームなのですが、対人なしでのんびり遊んでいるだけでも十分に楽しめます。課金システムも良心的。近年稀に見る神MMOだと思っています。
👍プレイ時間: 7,809時間
同時接続数の多さ。もちろんGVGやPVP系への不満などはあるが、人が多く活気があることが何より楽しい。
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











