レインボーシックス シージ

レインボーシックス シージ

Tom Clancy's Rainbow Six Siege

開発: Ubisoft Montreal発売: Ubisoft無料

PlayNext レビュー

壁を壊す。床を穿つ。天井を抜く。レインボーシックス シージが他のFPSと根本的に異なるのは、「マップそのものが戦場になる」という一点に尽きる。多くのシューターがプレイヤーを既存の地形の中で動かすのに対し、シージは建物の構造ごと武器で書き換えながら戦う。攻撃側は壁に穴を開けて射線を作り、防衛側はその穴を予測してバリケードを補強する。このリアルタイムの「地形改変」こそが、2015年のサービス開始から10年近く経った今も世界中のプレイヤーを引き付け続ける理由だ。 基本的なゲームプレイの流れを説明すると、5対5に分かれた両チームが攻撃と防衛に役割を分け、爆弾解除・人質救出・エリア確保などの目標をめぐって戦う。1ラウンドは準備フェーズを含めて2〜3分ほどと短く、死んだらそのラウンドは復活できない。一撃の重みが非常に大きく、頭部への命中は即死する。この「短命設計」がゲームに独特の緊張感を生み出している。 手触りとして特徴的なのは、オペレーターと呼ばれるキャラクター固有のガジェットシステムだ。現在100人以上のオペレーターが存在し、それぞれが唯一無二の特殊能力を持つ。ドローンで壁越しに敵を検知するLionや、電磁波で電子機器を無効化するThatcherなど、同じ目標への攻め方でも組み合わせ次第でまったく異なるアプローチが生まれる。どのオペレーターを選び、どう連携するか——この準備段階から実質的に勝負は始まっている。 サウンドデザインは本作の最重要要素の一つといっても過言ではない。足音の方向と距離、壁越しに響くリロード音、ドアを開ける音——これらすべてが情報として機能する。高品質なヘッドフォンで遊ぶのと、スピーカー越しに遊ぶのとでは勝率に明確な差が出るレベルで音が重要視されている。銃声には乾いた実在感があり、壁破壊時の破砕音も素材ごとに異なる。視覚面ではリアリティ重視のアートスタイルを採用しており、派手なSFっぽさはないが、それがかえって緊張感のある戦場の雰囲気を引き立てている。 世界観について触れると、本作はTom Clancyのブランドを冠した作品らしく、対テロ特殊部隊というシリアスな設定を持つ。各オペレーターはイギリスSAS、米国FBI、ロシアSpetsnazなど実在の特殊部隊をモデルにしており、それぞれに細かいバックストーリーが設定されている。ゲームのメインはマルチプレイであるためストーリードリブンな体験ではないが、公式動画や設定資料を掘り下げれば世界観を深く楽しめる。ひとつのフィクション世界としての奥行きは決して浅くない。 類似タイトルとの比較で言えば、Valorantとよく並べられるが、ゲームの性格はかなり異なる。Valorantはキャラクターの特殊能力がより派手でアクション映画的なテンポを持つのに対し、シージは地形破壊と情報戦を中心とした「チェスに近いシューター」という印象だ。Counter-Strike 2と比べると、シージの方がオペレーターの個性が強く、マップ破壊が加わる分だけ変数が多い。純粋な反射神経だけで勝てる場面が少なく、読み合いと戦術理解が勝敗を大きく左右する。 プレイ時間については、基本的なオペレーターの使い方を覚えるだけでも50〜100時間はかかると思った方がいい。特定のマップの攻め方や防衛ポジションの定石、ラペリングを使った壁からの奇襲といった中級技術を身につけるには200〜300時間が必要で、上位ランク帯で安定して戦えるようになるには500時間以上は見ておきたい。無料プレイ移行後はコアオペレーターへの基本アクセスが無料になったため、スタートのハードルは大幅に下がっている。 ただし正直に言えば、このゲームは万人向けではない。まず最初の数十時間は確実に理不尽に感じる死に方をし続ける。どこから撃たれたのか、なぜ壁が壊されているのか、何が正解だったのかが全くわからないまま負け続ける期間が長い。フレンドやコミュニティなしに一人でランクマッチに飛び込むのは精神的にかなり消耗する。またサービス10年超のゲームゆえに学習コストが非常に高く、メタもシーズンごとに変化し続けるため、常にキャッチアップが求められる。 こういう人には強くおすすめできる。戦略性の高いゲームが好きで、チームメンバーと役割分担しながら勝利を掴む体験に喜びを感じる人。FPSの腕前そのものだけでなく、マップ理解と読み合いで差をつけたい人。長期間同じタイトルをやり込んで、うまくなっていく成長実感を大切にしたい人にとっては、他に代えがたい体験を提供してくれる。 一方で、気軽にフラストレーションなく遊びたい人、協力プレイに興味がなくソロ完結したい人、学習コストの高いゲームが苦手な人には率直に向いていないと伝えたい。友人と一緒に始めるか、コミュニティに飛び込む覚悟があるかで、このゲームへの評価は180度変わる。無料なので試してみる価値はあるが、50時間やって「楽しくなってきた」と感じなければ、それはあなたとシージの相性が合わなかっただけのことだ。合う人には、これほど長く付き合えるゲームは他に多くない。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 4,046時間

4000時間プレイしたけどまだ飽きないおもろいゲーム。 バグが多かったり、内部レートが狂ってたり、シンプルにラグかったり色々問題の多いゲーム。 否定的な意見が多いゲームだから何とも言えないが 成長する喜び、戦術が通用した瞬間の感動、不利な状況を打破した時の高揚感 この三要素だけはどのゲームでも味わうことのできない最高品質のスパイスだといまだに思える。 みんなにもこの何とも言えない感情を味わってみてほしい。 ぜひ人生の限られた時間をシージに使ってみてくれ。

👍プレイ時間: 1,760時間

UBIが作ったとは思えないよくできたゲームです。 1000時間以上遊んだあたりでたまたま字幕を表示したことで再生されてない音声音楽があることに気づきました、当然治ってません。UBIらしさをバグで表現しないでほしい。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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