NBA 2K26

NBA 2K26

開発: Visual Concepts発売: 2K¥2,365

PlayNext レビュー

バスケットボールというスポーツの魅力を、コントローラーを握りながら全身で感じられる体験——それが『NBA 2K26』の核心だ。単にバスケのゲームをプレイするのではなく、コート上の選手に乗り移り、NBAという世界最高峰のリーグを内側から体験する。その没入感の深さは、同ジャンルの他タイトルとは一線を画している。 今作の最大の特徴は、ProPLAY™テクノロジーによるモーションキャプチャの精度だ。実際のNBA選手の映像から直接モーションデータを抽出しており、選手ごとの独特なフォームやステップワークが驚くほどリアルに再現されている。レブロン・ジェームズの重量感のあるドライブ、ステフィン・カリーの素早いキャッチ&シュートの動作、ヤニス・アデトクンボのユーロステップ——それぞれが画面の中で確かに「その選手」として動く。操作した瞬間に伝わってくる手触りの違いが、チーム選択やオンラインマッチの戦略的な深みを生んでいる。 ゲームプレイのテンポは、現実のNBAに近いメリハリの効いたリズムだ。シュートのタイミングを計るシュートメーター、ドライブ時のユーロステップや後退りシュートへの切り替え、そしてディフェンスのポジショニングと反応——これらすべてが有機的に絡み合い、初心者でも「なんとなくバスケをしている感覚」を得られる一方で、上達するほどに奥深さが増していく設計になっている。特にオフェンスのボールハンドリングは、右スティックを駆使したドリブルムーブの組み合わせが豊富で、ここを極めていくこと自体がひとつのやり込み要素になっている。 マイキャリアモードでは、ゼロから選手を作成してプロの道を歩む。ドラフト指名から始まり、チームでの立場を確立しながら実績を積んでいくストーリー展開は、バスケへの愛情と野心を持つ若者の物語として機能している。セリフのテンポや登場人物の掛け合いに多少の冗長さを感じる場面もあるが、コート内外の両方でプレイヤーの選択が問われる場面もあり、単なる試合の連続とは一味違う体験を提供している。詳細はネタバレになるため伏せるが、バスケットボールの競技文化とNBAというビジネスの世界が交差する視点は、シリーズを追ってきたファンにとって感慨深いものがある。 ビジュアル面では、選手の顔のスキャンと表情の再現が顕著に向上している。試合中のクロスカットや得点後のリアクション、タイムアウト中のベンチの様子まで、テレビ中継を見ているかのような演出が徹底されている。アリーナの照明が床に反射する表現、観客のリアクション、そして実況・解説のセリフ量も充実しており、長時間プレイしていても飽きさせない映像の密度がある。サウンド面では、試合中のコートサウンド(シューズのキュッという音、ドリブルの響き)と会場BGMのブレンドが心地よく、没入感を後押しする。 同ジャンルのタイトルとして、かつて存在した『NBA Live』シリーズと比較されることがあるが、現在はEA Sportsがシリーズを休止しているため、事実上NBAの正式ライセンスを持つバスケットボールゲームは本シリーズのみだ。競合不在の市場という構造は頭に置いておく必要がある。スポーツゲーム全体で見れば、同じ2Kが手がける『WWE 2K』シリーズや、EAの『EA FC』シリーズと比較されることもある。いずれもリアル志向の作り込みという点では共通しているが、NBA 2Kはバスケットボール特有の高速なテンポと個人技の多様さが特に際立っており、1対1の駆け引きの濃さはフットボール系とは異なる興奮を生む。 プレイ時間の目安としては、マイキャリアを一周するだけでも20〜30時間以上はかかる。さらにマイチームモードでカードを集めながらチームを強化していくコレクション要素、実際のNBAチームを操作してリーグ全体を運営するマイNBAモードと、コンテンツの量は圧倒的だ。特にマイチームはシーズンごとに新カードが追加される仕組みのため、長期間にわたってプレイヤーを引き込む設計になっている。オンラインのPvPにも力を入れており、フレンドとの対戦はもちろん、ランクマッチも用意されている。 注意点として、アプリ内購入の存在は正直に伝えておきたい。マイチームモードでのカード取得やマイキャリアでの選手育成を加速するためのVCと呼ばれる仮想通貨が存在し、現金で購入することができる。無課金でも十分に楽しめる設計ではあるが、上位コンテンツへの到達速度に差が出るのは事実だ。この仕組みに抵抗感がある人は事前に認識しておいた方がいい。また、¥2,365という価格はベースゲームのものであり、追加コンテンツが別売りされているため、フルに楽しもうとするとコストが膨らむ可能性がある点も念頭に置くべきだ。 こういう人に強くおすすめしたい——NBAが好きで、推しのチームや選手を操作して追体験したい人。バスケを深く知らなくても「カッコよくダンクしたい」「1on1の駆け引きを楽しみたい」という衝動がある人。友人とのローカル対戦や分割画面でのワイワイプレイを探している人にも最適だ。一方で、ガチャやコレクション要素のある課金システムにアレルギーがある人、スポーツゲーム特有の年次アップデート商法(前作から大きく変わらないという声も一部ある)に不満を持っている人には合わないかもしれない。純粋なゲームプレイの質は高いが、その質を最大限に引き出すためにはある程度のコミットメントが求められる作品だ。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 109時間

ゲームはとてもよい。 しかし、試合後、ロッカールームに画面が移行しないエラーが度々起きます。ネットワークなどに問題はないと思いますが、バグですかね?

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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